「高卒では高収入の仕事ができないのでは?」と不安に感じていませんか?
実際、厚生労働省の調査によれば高卒よりも大卒・大学院卒のほうが年収が高くなっています。
でも、学校では測れない実力や仕事の成績で評価される仕事では、学歴不問で採用してもらえ、高卒でも高収入を稼げるのです。
とはいえ、どんな職種や職場が高卒でも稼げるのか、よく分かりませんよね?
そこで今回は、高卒でも高収入の仕事ができる理由や稼げる職種、よりステップアップして勝ち組になるポイントなども詳しくお話しします。
いわゆる「勝ち組」と呼ばれる職業を探している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
高卒でも高収入の仕事ができる理由3つ
まずは、高卒でも高収入の仕事ができる理由を、理由を3つご紹介します。
学歴よりスキル・ポテンシャルを重視する
学歴よりスキル・ポテンシャルを重視する仕事は、高卒でも高収入が期待できます。
たとえば、営業職や販売職など人と接する仕事は、高いコミュニケーション能力が必要です。コミュニケーション能力と学歴は関係がないため、これらの仕事は高卒でも実力次第で稼げる仕事です。
実際に、10~20代向けの商品やサービスなどを扱っている場合は、お客さまから親しみを感じられて気軽に接してもらえるなどの点で、若くてコミュニケーション能力の高い人材が重宝されます。
また、人手不足で悩むIT業界では、未経験であってもやる気やポテンシャルを買われ、働きながら経験を積む、資格を習得するなどでステップアップして高卒でも高収入が狙えます。
成績によって収入が決まる
営業職や販売職などサービスやモノを売る職業では、売上成績によって収入が決まるため、学歴は関係なく本人の努力次第で高収入を稼げます。
保険業界やカーディーラーなど、幅広い業種から求人があるため、得意分野によって高卒未経験者の積極採用が多いことが特徴です。
また、成績がよければ目に見えて収入が増えることから、不公平感がなくて仕事のやる気もアップします。ただし、成績が悪いと収入が低くなる、ノルマによるプレッシャーがあるなどの理由で離職率も高く、人によって向き・不向きがハッキリしています。
元々の給与水準が高い
元々の給与水準が高い仕事なら、高卒でも高収入を得ることが可能です。たとえば、大手企業、電気・ガス・水道などのインフラ業界、金融業界などの景気に左右されにくい業界は、一般的に給与水準が高くなります。
ただし、元々の給与水準が高い企業は長く働く人が多いため、新規の求人が少ない傾向があります。そのため、新規の求人があると求職者が殺到し、競争率が高いのが特徴です。
高卒の初任給と平均年収は?
「高卒でも稼げる仕事に就きたい」「高収入な仕事をしたい」と言っても、漠然としていますよね。まずは一般的な高卒の収入(金額)から説明します。
高卒の初任給
厚生労働省の調査によれば、令和4年度の高卒の初任給は平均18.2万円でした。
男女別に見ると、男性18.34万円(前年比1.0増)、女性17.76万円(前年比0.7%減)という結果でした。
高卒の平均年収
前項と同じ資料によると、高卒の平均年収は328.56万円(月収27.38万円×12か月・ボーナスなしで算出)でした。
大卒の平均年収が435.26万円(月収36.28万円×12か月・ボーナスなしで算出)なので、高卒の平均年収と比較すると100万円以上もの差があることが分かります。学歴だけで比較すると、高収入を稼ぐには大卒が圧倒的に有利といえるでしょう。
高卒でも稼げる高収入な仕事の特徴
高卒でも稼げる仕事の特徴は、「実力主義」「専門資格が必要」「体力勝負」です。
実力主義
実力主義の仕事は、高卒でも稼げます。学歴不問の実力主義では、仕事の評価によって給与が決まるからです。そのため、仕事の評価が高い人ほど、比例して高収入になるのが特徴です。職場によっては、年収1,000万円を稼げる可能性もあります。
実力主義の仕事は、個人の能力と努力がダイレクトに反映されるシステムなので、やりがいがあります。ただし、常に努力する必要がある、プレッシャーが強くかかるといったことがマイナスポイントです。また、基本給が低めに設定されていることがあるので、注意してください。
専門資格が必要
高卒者を積極採用している建築・建設業界でも、専門資格を必要とする仕事は数多くあります。そのため、現場で働きながら学んで専門資格の取得にチャレンジし、高収入を稼ぐという方法があります。特に、難易度が高い国家資格保持者は、企業からの人気も高いので大企業への転職への糸口にもなります。また、資格手当の支給もあって安定した収入が期待できるのが特徴です。
ただし、難易度の高い国家資格は一定の実務経験がなければ受験できず、合格率が低い傾向にあるので入社後も継続した努力が必要です。
体力勝負
現場作業などの体力勝負の仕事は、3K(キツイ・汚い・危険)のイメージが強く、常に人材不足の状態です。そこで、企業が人材を集めるために、給料を高めに設定していることがあります。
また、しっかり休日を取れるよう、以前よりも待遇が大幅に改善されている点にも注目です。
ただし、体が資本の仕事なので、ケガや病気などにより長期間働けないとその分収入も減ります。加齢によるリタイアもあるので、管理職としてステップアップしないと仕事を続けるのは厳しいでしょう。
高卒者向けの高収入な仕事ランキングBEST5
ここでは、高卒者向けで特に高収入が期待できる仕事を、男女別に5種類ご紹介します。
高卒の男性におすすめの高収入仕事BEST5
高卒の男性が高収入を得られる仕事BEST5は、以下のとおりです。
1位:営業職
2位:ITエンジニア
3位:工事関連の専門職
4位:建設業などの現場職
5位:輸送ドライバー
男性は、実力主義や体力勝負の仕事が高収入のカギになることが分かります。また、スキルやポテンシャルの高さを求められる仕事も、高収入が期待できるでしょう。
高卒の女性におすすめの高収入な仕事BEST5
高卒の女性が高収入な仕事を希望するのなら、以下の5つの職種がおすすめです。
1位:医療・介護職
2位:ITエンジニア
3位:営業職
4位:販売職
5位:事務職(経理・財務など)
男性と比較すると、女性は高いホスピタリティー能力やコミュニケーション能力が必要な仕事が多いことが分かります。なお、妊娠や子育てなど女性ならではのライフイベントとの両立も考え、時短勤務やリモートワークがある職場を選ぶとよいでしょう。
高卒でもできる休みが多くて給料がいい仕事は?
高卒でも、休みが多くて給料がいい仕事で働くことができます。ここでは、具体的にどんな業界や職種がおすすめか、見ていきましょう。
元々の給与水準が高い業界
元々の給与水準が高い業界に就職することで、高卒でも休みが多くて給料がよい仕事ができます。たとえば、以下のような業界です。
- 官公庁
- 電気・ガス・水道などのインフラ業界
- 金融業界
- 保険業界
- 情報通信業界
- 建設業界
ただし、古い体質の業界も多く、高卒の正社員採用は新卒のみだったりコネ採用に限られたりするケースもあります。
大企業の一般職
大企業の一般職も、高卒でもできる休みが多くて給料がいい仕事といえます。大企業の一般職は、事務職や製造ラインの現場職を中心に高卒を採用している企業が多いのが特徴です。
また、高卒でも安定した高収入を得られ、年間休日も多くなっています。比較的有給休暇を取得しやすいといった点もメリットです。ただし、競争率が激しいため、入社の難易度が高くなっています。
高卒からキャリアアップして高収入を目指す3つの方法
「高卒でももっと稼げる仕事がしたい」という人は、キャリアアップによって高収入への道を開きましょう。ここでは、高卒からキャリアアップする方法を3つご紹介します。
高卒からキャリアアップする方法3つ
大学進学
大学に進学し大卒資格を取れば、大卒向けの求人に応募できます。大卒向けの求人は、高卒向けよりも幅広い企業・職種から選べるほか、高卒よりも高収入なことなどが魅力です。
たとえば、文系では法学部や経済学部、理系では工学部が、卒業後の仕事に結び付きやすくて人気があります。
資格取得
高卒からキャリアアップするには、資格取得により専門性の高い仕事にチャレンジする方法があります。即戦力になる資格を取得すれば、若さとポテンシャルを買われて高収入を稼ぐことができておすすめです。
たとえば、工業系の資格でも、電気工事士(第二種)は誰でも受験でき、企業からの需要があるためおすすめです。
非正規社員から正社員へステップアップ
まずは、アルバイトなどの非正規社員として入社し、実務経験を積みながら正社員へステップアップしていく方法も考えてみましょう。非正規社員の採用試験は、正社員よりもハードルが低いので、合格する確率が高くなります。
高卒からキャリアアップがおすすめの理由は?
高卒からキャリアアップがおすすめの理由は、以下のようなメリットがあるからです。
- 収入や待遇アップにつながる
- 希望の部署への配属や昇進のチャンスが増える
- 転職のチャンスが増える
まずは、自分を信じてステップアップをし、仕事の幅を広げていくとよいでしょう。すると、自然と高収入への道が開けます。
高卒で就職する際の注意点4つ
高卒で就職するときに注意したい点を、4つご紹介します。
希望条件や待遇などに優先順位を付ける
「これだけは譲れない」条件が当てはまる仕事なら、働くモチベーションにつながって長く働けます。
自分がどんな仕事をしたいか、どれぐらいの収入が欲しいかなど、希望する条件や待遇などをすべて書き出してみましょう。この時点では、なるべく素直に書いてみるようにしてください。その後、優先順位を付けていくと、「これだけは譲れない」という条件が分かるはずです。
幅広い業界や職種を検討してみる
仕事を探すときは、業界や職種を幅広く検討することで、自分に合った仕事が見つかりやすくなります。
自分には向いていないと最初から決めつけず、「自分にできそうか、やってみたいか」を優先して探してみてください。すると、希望条件にマッチした仕事が見つかりやすくなります。
高卒就職に強いエージェントを活用する
高卒就職に強いエージェントを活用するのも、賢い方法です。就職エージェントが持っているたくさんの求人から、希望条件に近いものを紹介してもらえます。
中には、一般公開されない高収入・好待遇の非公開求人もあり、活用しないてはないでしょう。履歴書の書き方や面接のやり方などをアドバイスしてもらえるのも、大きなメリットです。
面接では学歴以外のポイントをアピールする
面接では、学歴以外のポイントをうまくアピールしましょう。たとえば、取得済みもしくは予定している資格、やる気や協調性の高さをアピールできれば、高卒で若い皆さんの大きな武器になります。
また、終始笑顔で感じよく受け答えし、面接官に「この人と一緒に働きたい」「社員として育てたい」と思わせるようにしましょう。同時に、清潔感のある身だしなみを意識することも大切です。
まとめ
高卒でも高収入な仕事は、探せばたくさんあります。最初からあきらめず、前向きな気持ちで就職活動を進めましょう。
たとえば、学歴よりもスキルやポテンシャルを重視する、実力主義、専門知識が必要といった仕事なら、高卒でも十分に高収入を稼げます。
さらに、大学進学、資格取得、非正規社員からの正社員へのステップアップなど、より稼ぐ方法もいろいろとあるので、自分の可能性を信じてチャレンジしてみるとよいでしょう。