「デスクワークが辛いと感じるけれど、自分には向いていないの?」
「どんな仕事が向いているかイメージできない…」
長時間座って働くデスクワークに、不満や疲れを感じていないでしょうか。中には、パソコンとにらみ合う仕事に飽き飽きしている人、辞めて違う仕事に就きたいと考える人もいるはずです。
この記事では、デスクワークが辛いと感じている方向けに、向いていない人の特徴やデスクワークが苦手な人に向いている仕事の種類を紹介します。また、転職先を選べないとお悩みの方向けに解決策も紹介しているので、転職先を探す参考にしてください。
デスクワークが向いていない人の特徴・性格
「自分はデスクワークを続けるべきなのだろうか」と悩んでいる方向けに、デスクワークが向いていない人の特徴や内的な性格を整理しました。
あてはまる項目が多いのなら、デスクワークから新たな職場へ転職を検討してはいかがでしょうか。
パソコンを使った作業が苦手な人
デスクワークの大半はパソコンを使った事務作業、という会社も多いでしょう。
wordやExcelといった一般的なソフトや会社独自のソフトの使い方を習得していない場合、効率的に仕事を進めることができずに手間がかかり、「デスクワークが向いていない、辛い」と感じてしまいます。
また、同じ作業を繰り返す業務もあり、パソコンを使ったルーティン作業が苦手な人ほど、デスクワークが嫌になりやすいです。
集中力が長時間続かない人
集中力の持続時間には個人差がありますが、短い時間で集中力が切れてしまう人はデスクワークに向いていません。
書類やパソコン画面を見続けることにストレスを感じて働くのが嫌になり、業務がおろそかになりがちで、やる気が低下していく恐れがあるからです。
大雑把で細かい作業が苦手な人
性格が大雑把な人は、デスクワークで次のようなミスをする恐れがあります。
- 書類・データの紛失
- テンプレートの不一致による作り直し
デスクワークでは、書類やデータの作成だけでなく管理・保管業務も行います。
「業務中にすぐ机が散らかってしまう」「フォルダの場所がわからなくなる」といったように整理整頓が苦手な人は、業務効率が下がるのでデスクワークには不向きです。
マルチタスクではなくシングルタスクが好きな人
仕事中に指示された業務を忘れてしまいがちな人は、デスクワークが向いていないのかもしれません。なぜなら、人によって以下に示す作業方法の得意不得意が違うからです。
作業方法 | 概要 |
シングルタスク | ひとつの業務に集中する人 |
マルチタスク | 複数の業務に集中できる人 |
デスクワークでは、複数の指示を同時に進めていくケースが多く、マルチタスクの人材のほうが向いていると言われています。シングルタスクの人の場合、指示を忘れてしまったり、ひとつのことに集中しすぎて他の業務が遅れてしまったりとミスが起きやすいため、あまりデスクワークが向いていません。
仕事のコミュニケーションが苦手な人
デスクワークでは複数人とのコミュニケーションを求められるため、コミュニケーションが苦手な人は「仕事に向いていない」と感じやすいです。
例えば、次の人たちとは頻繁に会話・メール・電話を交わします。
- 社内スタッフ
- 取引先企業
- 顧客
デスクワークは静かに働くものだと思われがちですが、実際にはコミュニケーション量が多い仕事です。相手の顔色を伺うことも多いため、人間関係でストレスを溜めやすい人は、デスクワークが向いていないかもしれません。
普段から体を動かすのが好きな人
体を動かすことが好きな人、じっとしていられない人は、座りっぱなしのデスクワークが向いていません。
長時間座って仕事をすることにストレスを感じてしまうほか、ことあるごとに立ち上がって別の作業をするため、業務に遅れが生じやすいと言えます。勤務時間中に体を動かしたくてたまらない方は、デスクワークから別の仕事に変えるのが良いでしょう。
HSP・ADHDだと診断された人
これまでにHSP・ADHDなど、精神的な問題を診断された経験がある人は、忙しいデスクワークをうまく進行できないかもしれません。
【HSPとは】
「いろんなことが気になって落ち着かない」「すぐに落ち込んでしまう」など、心労を感じやすい精神トラブルです。先天的な病気であり、視覚・聴覚といった五感が敏感になりやすいと言われています。
【ADHDとは】
「すぐにミスしてしまう」「考え事が多く仕事を忘れてしまう」など、注意欠如・多動症を発症する精神トラブルです。後天的な病気であり、精神的ストレスを感じやすくなります。
HSP・ADHDはともに感受性が強く、忙しい仕事などでストレスや不安を感じやすいのが特徴です。仕事中のミスが頻発しやすいため、忙しい仕事よりもシンプルで落ち着いて働ける職場を選ぶのが良いでしょう。
熱しやすく冷めやすい人
物事に対し、熱しやすく冷めやすい人は急にやる気を失ってしまい、デスクワークが嫌になるかもしれません。
最初はやる気を持って働けるのですが、ある一定の時期を過ぎると急にやる気を失い、デスクワークにストレスを感じやすくなります。デスクワークの仕事は、一定品質で安定的に進めることが重要です。感情の起伏が大きい人ほどデスクワークが向いていない場合が多いため注意してください。
デスクワークが辛い・しんどいと感じる原因
「デスクワークを続けるのが辛い」「座りっぱなしの仕事をこなすのがしんどい」と感じている人も多いでしょう。
実は前述した内的な問題だけでなく、職場という外的要因によってデスクワークが嫌になる人もいます。参考として、職場で受けやすい外的要因を4つまとめました。
人間関係に悩みを抱えているから
デスクワークが嫌になるのは、同じ空間で働く人たちとの人間関係に悩みを抱えているのが原因かもしれません。
気が合わない人、辛く当たってくる人がいる場合には、どんなにデスクワークが好きでも、働くのがしんどいと感じてしまいます。何度も顔合わせすることに拒絶反応が出ているのなら、この機会に転職を検討してはいかがでしょうか。
腰痛など体を悪くしやすいから
デスクワークは座りっぱなしの仕事ですので、運動不足になりがちで、腰痛を発症しやすいです。
健康寿命が短くなる、「椎間板ヘルニア」といった大きな病気に発展するといった恐れもあります。
今現在不安を抱えている人は、健康的な生活を手に入れるためにも、デスクワーク以外の仕事への転職を検討してはいかがでしょうか。
経験年数が増えるごとに責任が重大になるから
会社員として働く場合、デスクワークとしての経験年数が増えると、その分だけ責任が重大になってきます。例えば、次のポイントでデスクワークに負担を感じるかもしれません。
- 部下が増えて指導する手間がかかる
- 管理職という立場になり業務管理を任せられる
- 新たな案件のリーダーに選ばれる
普段の仕事に加えて、周囲をまとめるといった責任が発生します。デスクワークでは同僚や部下と同じ空間で仕事をしなければならないため、逃げ場のない不安を感じて仕事が嫌になると覚えておきましょう。
仕事量と給料のバランスがあっていないから
働いている職場によっては、デスクワークの給与が低く設定されているケースもあります。仕事量が多いのにもかかわらず十分な給料をもらえないため、不満やストレスが募り、デスクワークの仕事が嫌になるかもしれません。
また、企業によっては労働基準法で定められている時間外労働を無視している会社も見つかります。仕事量と給与が見合わないと感じているのなら、転職を検討するのが良いでしょう。
デスクワークの苦手意識を克服する方法
デスクワークに不満やストレスを感じているけれど、このままデスクワークとして頑張りたい人もいるはずです。
今感じている不満やストレスを解消し、デスクワークを好きになりたいのなら、本項で紹介する克服方法にチャレンジするのはいかがでしょうか。
自分の苦手を受入れて好きを見つける
これからもデスクワークを続けたいのなら、まずは自分が苦手に感じているポイントを受け入れて仕事を好きになりましょう。もちろん仕事に向き不向きはありますが、苦手意識を持つ人よりも楽しく働く人のほうが成長し活躍できます。
「好きこそものの上手なれ」ということわざもあるように、仕事を好きにならなければ、ずっと辛い・しんどいと感じるはずです。デスクワークを続けるためにも、まずは業務の中で楽しめるポイントを見つけてください。
働き方を変えてみる
デスクワークを辞めたくはないけれど、今の仕事が嫌でたまらないとお悩みなら、働き方を変えるのもひとつの選択肢です。例えば、次のような働き方の変化を生み出すのはいかがでしょうか。
- 仕事が忙しくて辛いのなら作業をチームで分担する
- 仕事量が多くて残業が続くのなら効率化・自動化を検討する
- 人間関係で悩みを抱えているのなら他部署のデスクワークに異動する
「嫌だ」「辛い」「しんどい」と思う状況は、自分の意志で変えるしかありません。上司に相談したり、新たなアイデアを出したりして、デスクワークを良い方向に導きましょう。
デスクワーク以外の向いている仕事
デスクワークの仕事を辞めて、別の仕事を再スタートしたい人向けに、おすすめの仕事を6つ紹介します。おすすめな理由も解説しているので、転職先探しの参考にしてください。
屋外で仕事に取り組む「営業職」
営業職は、デスクワークとは真逆の屋外で働ける仕事です。他社・多店舗に訪問して営業をかけられるほか、契約を締結のために足を運ぶなど、さまざまな場所に移動できます。
また、営業職の仕事はコミュニケーションが好きな人向けの仕事です。自分のトーク力・リサーチ力次第で仕事を獲得できる場合もあるため「屋内でじっとしていられない人」「体を動かしたい人」「パソコンが苦手な人」におすすめします。
接客を行う「サービス業」
サービス職は、店舗内で歩き回り顧客となる消費者に購入のアプローチをかける仕事です。店舗内を動き回って働けるほか、デスクワークよりも立ち仕事のほうが多く、パソコンとにらみ合う時間も最小限で済みます。
職場によっては常連と世間話ができるほか、顧客ひとり一人と会話して業務を実施できるため「集中力が続かない人」「マルチタスクが苦手な人」「大雑把な人」におすすめの職場です。
工場等で体を動かす「製造業」
製造業では、管理職や整備士を除き、ラインに乗って運ばれてくる製品の組み立てや、検査などを実施するのが仕事です。シンプルかつ単純な作業の担当になるケースもあるほか、製造する製品ごとに違う場所で働けるかもしれません。
また製造業の仕事は、製造のプロセスに合う動き方をするため、会話よりも手を動かすのがメインです。「マルチタスクの仕事が苦手な人」「HSP・ADHDの人」「コミュニケーションが苦手な人」には製造業のシンプルな仕事が向いています。
工事現場でものづくりを行う「建築・建設業」
建築・建設業の仕事のうち、屋外で働く現場作業員を選べば、毎日体を動かしながら働けます。屋外にいる時間も短いため、体を動かすのが好きな人におすすめな仕事です。
また、建築・建設業の職場は現場が完成すると違う場所に移動して働きます。よって「熱しやすく冷めやすい人」「普段から体を動かすのが好きな人」に最適な仕事でしょう。
子どもたちと関われる「教育関連」
教育関連の仕事は、デスクワークと教鞭(きょうべん)のバランスを取りながら働けます。例えば、日中は教鞭に励み、子どもたちが下校した後だけデスクワークに励むというように、気分転換をしながら働けるのが特徴です。
また、子どもたちに教える楽しさがあり、授業ごとに気持ちの切り替えができるため「集中力が長時間続かない人」「熱しやすく冷めやすい人」におすすめの職場だと言えます。
自分で仕事をする「独立・起業」
デスクワークの仕事に自由な時間がないとお悩みなら、これまでに培ってきた経験や知識を活かして独立・起業を検討してみるのも良いでしょう。
独立・起業が実現すれば代表者として自由に働けます。従業員を雇い、デスクワークを任せられるため「大雑把で細かい作業が苦手な人」「体を動かすのが好きな人」などは、独立・起業を検討してみてください。
デスクワークが向いていないと感じたら転職エージェントに相談しよう
デスクワークが向いていない人向けに、さまざまな転職先情報を紹介しましたが「自分に合う職場がわからない」と悩む方も多いはずです。もし職場探しでお困りなら、転職エージェントに相談してはいかがでしょうか。
転職エージェントを利用すれば、自己診断・性格診断等を行い、自分の適職を提案してもらえます。また、求人の紹介・サポートも提供しているため、効率よく転職先を見つけられるでしょう。
さらには転職エージェントを利用することで、面接演習や書類作成のサポートを受けられます。デスクワークから転職したいが動き出せずにいるのなら、転職のプロに相談してください。
まとめ
パソコン作業が苦手な人や長時間集中できない人、マルチタスクが苦手な人などは、デスクワークが向いていない場合があります。また、職場の人間関係や腰痛といった体調の影響でデスクワークに苦手意識を持つ人も多いようです。
もしデスクワークを克服できないとお悩みなら、デスクワークの少ない職場に転職しましょう。また転職活動時には、転職エージェントのサポートも利用できます。面接練習や書類作成もフォローしてもらえるため、自分で活動するのが不安な人はプロに相談してください。