【転職者必見】中途採用の面接対策|よくある質問と回答例
転職面接における質問の流れ まず初めに転職面接の流れを説明します。企業によって順番が前後することはありますが、中途採用の面接でよく聞かれる質問は以下の5つです。 自己紹介(職務経歴) 転職理由 志望動機 自己PR 逆質問 転職面接で最も重視される項目は、応募者の職歴です。 なぜなら中途採用では新卒採用と異なり、実務経験や社会人経験が求められるためです。 よって、自己紹介の場では氏名を名乗った後に、これまでの簡単な職務経歴を話すことが多いとされています。 それぞれ質問ごとの具体的な回答については次項で解説していきますね! 自己紹介(職務経歴) 面接は、自己紹介から始まります。 転職面接において面接官は「面接の事前準備」や「簡潔説明力」、「コミュニケーション力」などを総合的に判断するために自己紹介を聞いてきます。 【質問例】 「まず自己紹介をお願いします」 【回答例】 「〇〇と申します。よろしくお願いいたします。 〇〇大学を卒業後、〇〇株式会社に営業職として入社し現在に至ります。 主に新規開拓営業を担当しており、社内では新規契約数TOP3となった経験があります。 平均契約率10%の商品を約30%で成約し、その成績が会社で認められて社長賞を頂きました。 御社の営業職となった際には、これまでの経験を活かして即戦力となれるのではないかと思い、応募に至りました。 本日はどうぞよろしくお願い致します。」 回答時の注意点やポイント 自己紹介を聞かれた際の回答ポイントは以下です。 わかりやすく説明する 自分の経歴やスキル、実績を簡潔に説明する 応募した企業に意欲を伝えて締めくくる たとえば、営業職なら「簡潔説明力」と「コミュニケーション力」は必須のスキルです。 面接官は自己紹介でこれらのスキルを見ています。 わかりやすく時系列で流れを組みあげ、経歴やスキルといった実績は素人でも意味が伝わるように、わかりやすく説明しましょう。 そして、最後は仕事に対する前向きな意欲とともに、「本日はよろしくお願いします」と締めくくりましょう。 転職理由 転職理由を聞かれるとネガティブに捉えてしまう人がいますが、退職理由だけを聞きたいのではなく「未来への行動力」を確認する意図があることを覚えておきましょう。 もちろん、退職理由を聞く背景として「入社しても同じ理由で辞めてしまわないか」といった視点から質問している場合もあります。 重要なのは、転職によって「手にしたい未来」を具体的に説明できるかです。 【質問例】 「弊社に転職しようと決断された理由を教えてください」 【回答例】 「営業職として多くの成果をあげてきましたが、給与や待遇面などに関しては何も環境は変わりませんでした。 私は社員が業務で成果をだした際には、正当な評価や報酬を与えることでより一層の努力を促し、結果として会社に貢献するものと思っております。 正当な評価を得るために営業努力はしていくなかで、会社に最大限の貢献をしていきたいと考え転職に踏みきりました」 回答時の注意点やポイント 転職理由を聞かれた際の回答ポイントは以下です。 現状の不満だけを説明せずポジティブな理由に言い換える 転職してどうなりたいのかを説明する 採用することで応募企業にどのようなメリットがあるのか説明する 転職理由と志望動機は紐づいているとなお良い 転職理由は退職理由を説明しないといけないと思わずに、前向きな転職理由を考えましょう。 ウソをついてはいけませんが、物事を別の側面から見るとポジティブに言い換えができます。 そして、転職を機に自分がどのようになっていきたいのかを簡潔に説明し、その過程で応募企業に採用するメリットをイメージさせられればバッチリです! 転職理由はマイナスの質問内容ではなく、より自分をアピールできる質問ですので志望動機に繋げれるよう、チャンスを活かしましょう! 志望動機 志望動機は、転職理由の流れからそのまま質問されるケースが多いです。 面接官に会社への入社意思の強さや業務に対する熱意を伝えることができる絶好のチャンスですので、入社したい熱意を伝えましょう! 【質問例】 「当社を志望した理由を教えてください」 【回答例】 「最も大きな理由は、御社には正当な評価基準があるという点です。 今まで営業として勤務してきたなかで、多くのお客様から感謝の言葉を頂きました。 そのような言葉はもちろん嬉しく思いますし、光栄なことです。 ですが、今の勤務先ではどれだけ実績を上げても昇給や昇進といった評価には繋がらず、、自己満足に近い状態になっています。 成果に対しては適切な評価をいただくことで、より会社に貢献したいと考えております」 回答時の注意やポイント 志望動機を聞かれた際の回答ポイントは以下です。 会社の理解度 業務に対する熱意 面接官は「他社ではなく、なぜ当社を選んだのか」を見ています。 企業研究はもちろんですが、ありきたりな回答は面接官も聞き飽きていますので、しっかりと競合会社などの「他社研究」をしておきましょう。 そのうえで志望した理由と熱意を伝えれば、面接官に好印象を与えることは間違いないです! 自己PR 自己PRは、会社において何ができるのか、あなたがどのような人物なのかを面接官が具体的に知るための質問です。 今までの経験で培った能力を、即戦力として活かせることをアピールできるチャンスです。 【質問例】 「自己PRをお願いします」 【回答例】 「私は課題や問題点に対して分析する強みをもっています。前職では営業成績を伸ばすために、「何が原因で契約できたのか?」や「契約をとれなかった原因」を自分用の分析シートで作成し、より制度の高い営業ができるよう行動しました。 そして、同じ営業部署のメンバーにも共有することで、営業部署の成績は昨対比で1.5倍にまでひきあげることに成功しました。」 回答時の注意やポイント 自己PRを聞かれた際の回答ポイントは以下です。 人柄が社風に合っているか 仕事に対する熱意を知りたい 能力をどういう形で活かせるか あなたが会社にとってメリットになる能力をもっているのか、人柄が社風とどの程度一致するかは、採用にあたって面接官が気にしているポイントです。 面接官は、自己PRの質問をすることによって、あなたが将来会社で活躍する姿をイメージしているのです。 入社を希望する会社が求める人物像にあわせて、自分のアピールできる強みを考えておきましょう! 逆質問 逆質問とは「弊社について何か質問はありますか」という、会社があなたにしてくる質問のことです。 面接の最後に聞かれることが多く、「ようやく面接が終わる!」という気持ちから「とくにありません」と答えてしまいがちです。 ですが逆質問は、面接官に印象を残し、ライバルと差をつけられる絶好のチャンスなので、必ず質問をしましょう。 【質問例】 「何か質問はありますか?」 【回答例】 「御社が企業として成長していくために、営業部署に売上以外に期待していることはなんでしょうか?」 「御社の企業サイトで「新しい未来を築く」というメッセージに強く惹かれました。具体的な営業戦略などお答えできる範囲でお聞きできるでしょうか?」 「競合会社との差別化において、御社がもっとも力をいれていることをお聞きできますか?」 回答時の注意やポイント 逆質問を聞かれた際の回答ポイントは以下です。 企業や職務への関心の深さ 積極性と自主性 コミュニケーション能力の高さ 逆質問は、会社にどんな関心を持っているかというアピールにもなり、質問の内容によっては面接官に強い印象を残し、採用の合否に関わることもあります。 そのため、必ず事前に逆質問を考えておきましょう。 ですが、退職者の数や採用基準など面接官が答えるのに困ってしまうような質問や、ホームページなどを調べればわかるような内容の質問は避けましょう。 「自分が会社で働くことの想定+今しておくべきことなどの質問」といったように、あなたが働いている姿を、面接官が想像できるような質問を考えておきましょう。 転職面接でよく聞かれる質問 転職面接では、答えにくい質問にも対応する必要があります。 答えにくい質問にもきちんと答えられるよう、対策をしておきましょう。 答えにくい質問の中でも、とくによく聞かれる質問5選をピックアップしました。 成功体験や失敗談 今後のキャリアプランやキャリアビジョン 雇用条件に関する質問(給料、残業時間、待遇など) ほかに受けている企業はあるか 入社時期や配属先の希望はあるか 面接官は答えにくい質問をすることによって、あなたの柔軟性や応用力を確認しているだけでなく、転職に対する本気度も見ています。 答えに困った時、思わず素の自分に戻ってしまうことがないよう、気をつけてくださいね。 仕事における成功体験や失敗談など 仕事における成功体験は自社にて再現できるスキルがあるのか、失敗談ではどのように困難を乗り越えたのかを面接官は見ています。 事前に自分が過去の業務でどのような業務をして、どのような成果をあげていたのかなどをまとめて整理しておきましょう。 【質問例】 「今までやってきた業務のなかで成功した体験や失敗したことはありますか?」 【回答例】 成功体験: 「私は営業で成約率があがるフローを確立し、自社内の営業マン100名中トップ5に選ばれました。その成功した事例をフロー化し同じ営業職の仲間に共有した結果、私の所属する部署の成約率が伸び、売上が昨年比1.5倍まで伸びました。 この経緯から、私の強みは営業スキルだけでなく成功例を形にして横展開することで、より大きな成果をうみだせることだと考えます」 失敗例: 「私が営業チームのリーダーを努めていたプロジェクトがありました。 チームも別部署だったことから初顔合わせのチームだったのですが、私が営業で仕事をとってきても他のメンバーの業務速度が遅く結果として失注してしまいました。 この結果を重く受け止め、自分だけでなく周りの動きを見ながら業務を進めていく広い視野をもって業務に取り組むことができるようになりました。」 今後のキャリアプランやキャリアビジョン 今後のキャリアプランやビジョンを質問してくる意図は、入社後にどのようなキャリアを進んでいきたいと考えているのかといった向上心を確認することです。 与えられた仕事だけをする人材より、率先してスキルを磨き成長していく人材を企業は求めています。 数年後の自分がどのようなポジションで業務にあたっているか、具体的なイメージを頭に描いておき、向上心が高いことをアピールしましょう。 【質問例】 「入社してから5年後、あなたはどのようなポジションにいたいと考えていますか?」 【回答例】 「現在は営業職で勤務しておりますので、成果を出せることはもちろんのこと、その成功例を横展開し事業を盛り上げていきたいと考えています。 また、営業経験が浅い新入社員もいるかと思いますので、私の経歴を活かして指導や教育できるマネジメントのポジションを目指したいです」 雇用条件に関する質問(残業時間、給料、待遇など) 「残業時間」「希望年収」「福利厚生」などは、求人票に記されている年収額の範囲内で答えるのが良いでしょう。 あまりにかけ離れた金額や条件を提示してしまうと、印象が悪くなってしまいます。 ホームページや募集要項に記載されていることが多いので、しっかりと確認しておきましょう。 【質問例】 「残業は繁忙期だと多くなる時期がありますが大丈夫ですか?」 「年収はどれくらいを希望されていますか?」 【回答例】 残業:「繁忙期に業務量が増えるのは当然と思っておりますので、体調管理はしっかりするなかで御社に貢献したいと思っていますので、問題ありません」 年収:「希望としては〇〇円ほどです。御社の規定の範囲内でしっかりと成果をだしていきたいと考えています」 ほかに受けている企業はあるか 「ほかに受けている企業はあるか」という質問に対しては、正直に答えても問題ありません。 この質問で面接官は、入社してくれる可能性の高さを確認しようとしています。 面接官の立場で考えると、あなたが転職活動をしているということは、ほかの企業も受験していて当然だと感じているはずです。 よって、ほかの企業も受験していること、現状どの段階にあるのかなど、正直にお伝えしましょう。 【質問例】 「ほかに受けている企業は何社ほどありますか?」 【回答例】 「現在⚪︎社ほど受けています。ですが、御社が第一希望ですので入社を強く希望しています。」 入社時期、配属先の希望など 入社時期や配属先の質問をされたら、入社前提で確認をしていると考え、はっきりと答えるようにしましょう。 入社時期は明確に日にち、配属先は自分の希望する部署と興味のある部署など複数ピックアップしておくのがポイントです。 【質問例】 「いつ頃入社でお考えですか?」 「希望の配属先などはありますか?」 【回答例】 入社:「〇月〇日を希望します。現職の引き継ぎや御社で勤務する準備をしっかりと整えたいと考えています」 配属先:「私の経験を活かせる営業職を希望します。ですが、長期目線としてキャリアアップしていきたいと考えておりますので、営業事務の業務なども学びたいと考えています」 面接中に答えづらい質問をされたらどうする? 転職面接では、「対応力」や「人柄」を見極めるためにわざと答えにくい質問をしてくる場合があります。 予想外の質問をしてくる場合もあるので、想定できる限りの準備をしておきましょう。 また、質問の内容が理解しにくい時や業界用語などでわからなかった質問に関しては素直に聞きましょう。 何となくで答えてしまえば、面接官には「適当に業務する人物かもしれない」と判断されてしまいかねません。 マイナスな質問やネガティブな質問が多いため、どのような質問がきても「前向きな回答」で切り返すことができれば、面接官に好印象を与えることができますのでチャンスになりますよ! 回答しなくてよい質問 採用面接の際、個人情報やプライベートに関する質問があった場合、答える義務はありません。厚生労働省では「公正な採用選考の基本」を制定しており、応募者の適正・能力とは関係のない事項で採否を決定しないと定めています。 たとえば、恋愛・結婚関係、家族構成、人付き合い等に関する質問があり、答えづらい場合、「プライベートなことなのでお答えできません」と伝えると良いでしょう。 転職面接で気をつけるべきマナー 転職面接で中途採用者がとくに気をつけるべきマナーについて、以下の2点があります。 遅刻 香水などの匂い 意識してなければ何気なくしてしまう行動ですが、面接官に与える印象は最悪です。 人の印象は、出会って3秒で決まるといわれています。 その3秒で面接官に最高の印象を与えるために、細かいところまで気を抜かないようにしましょう。 そもそも遅刻は、面接に限らず社会人としてNG行為です。 約束や規定の時間を守るのは、社会人として当然のルールですので面接会場には、面接開始時間の10分前を目安に到着するようにしましょう。 どうしても面接に遅れそうな場合や時間ギリギリになってしまう恐れがある場合は、あらかじめ電話連絡をしてお詫びし、到着予定時刻を伝えましょう。 焦った状態では、面接でよいパフォーマンスを発揮できません。 面接当日は、時間と心に余裕をもって行動することがポイントです。 また、香水は面接にはふさわしくないとされています。 香水には好き嫌いがありますし、営業や販売職といった対面の仕事だと「お客様の前でも香水をつけるのではないか」と不要な疑問を面接官に抱かせてしまいます。 面接以外のところで悪印象を与えないように、普段よりも意識して行動しましょう。 まとめ この記事では、転職面接でよく聞かれる質問やその意図、回答例をご紹介しました。 転職面接では、「即戦力」「社会経験」が求められており、新卒時よりも具体的に「何ができるのか」「会社でどのように活躍できるのか」といった質問が中心になります。 質問の意図を知ることで、面接前にブレのない的確な回答を準備しておくことができます。 答えにくい質問にも、応用力とコミュニケーション力の高さを活かして、スマートに答えることで、面接官に良い印象を与えましょう。 緊張する転職面接ですが、転職への熱い思いを伝えられるよう、しっかり準備して臨んでください。